斎藤茂吉の短冊

斎藤茂吉の短冊

斎藤茂吉は、上山市の金瓶に生まれた医師であり歌人。伊藤左千夫に師事し雑誌『アララギ』の中心的人物として有名です。茂吉は肘折温泉にも旅の足跡を残しており、昭和20年に戦火の東京から郷里の金瓶に疎開したときに、1度だけ肘折温泉に訪れました。昭和27年9月17日~19日、2泊3日という短い旅でしたが、大蔵鉱山跡まで足をのばして句を詠み、そのときの短冊は、宿泊した『松井旅館』に大切に保管されています。茂吉は当時、すでに66歳でしたが「無邪気で屈託のない人だったそうですよ」とは、松井旅館のご主人の談。現在のカルデラ温泉館で炭酸水を飲んだ茂吉は斎藤茂吉の短冊「子どものように驚き喜んだ」と記録に残っているそうです。肘折での茂吉の詳しい足跡については「張先生のフィールドノート」をご覧ください。