戸沢藩から贈られたお雛さま

戸沢藩から贈られたお雛さま

『松井旅館』のご先祖は御殿医として戸沢藩に仕え、参勤交代のときには江戸までお殿さまの供をしたそうです。また、戸沢藩の奥方さまが松井旅館のお湯をひいきにしており、何度も肘折まで湯治に通われたとか。松井旅館には、そうした特別なご縁によって戸沢藩から贈られた貴重な品々が今も残されています。きらびやかな〈お雛さま〉、お殿さまが筆をとった〈掛け軸〉や、奥方さまの遊び道具だった〈貝合わせ〉など、江戸時代の風俗を今に伝える美しい品々が、歴代の宿の主人によって大切に受け継がれています。これらは毎年、旧節句の4月3 日に松井旅館の館内で特別に披露されています。肘折温泉では3月から『雛めぐり』も開催していますから、そのときは松井旅館に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
戸沢藩から贈られたお雛さま