南山道人の隷書「秋葉山原画」

南山道人の隷書『秋葉山原画』

その昔、幾度となく大きな火災に見舞われてきた肘折温泉。木造の旅館や商店が道幅の狭い路地に密集しているため、一度火が出てしまうと村全体の類焼は避けられません。そのため、現在も消防団の活動が盛んにおこなわれるなど防災意識がとても高いのです。湯座神社への参道入口にある『秋葉山の碑』は、村民が火事が起こらないことを願い建立したもの。『秋葉山の碑』の碑文は南山道人の隷書『秋葉山原画』を写したもので、原画は『若松屋 村井六助』に保管され、肘折温泉の大切な守り神の1つとして約200年もの間、信仰を集めてきました。村井六助旅館では元日から小正月にあたる1月15日まで、一年の無病息災を祈って、宴会場で原画をお披露目しています。馴染みのお客様のなかには南山道人の南山道人の隷書「秋葉山原画」『秋葉山原画』を見るために、わざわざ正月に宿泊する人もいるそうです。