淀川盛利 作『小松淵の四季』
『小松淵』は、ミステリアスな大蛇伝説を今に伝える肘折自慢の景勝ポイント。隆起した溶岩を削るように蛇行する急流に、自然の造形美を感じます。また、ここでしか観察できない珍しい野鳥や高山植物もあります。淀川盛利さんは、変化に富んだ『小松淵』の四季の情景を、それぞれ4枚のキャンバスに描きました。作品は『つたや肘折ホテル』の玄関の壁に飾られています。肘折ホテルと淀川さんの縁をつないだのは、先代の柿崎繁雄さんです。大蔵村の教育委員委員長をしていた柿崎さんは、大蔵村内に学校長として赴任した淀川さんと意気投合。淀川さんは肘折に湯治に通いながら、『小松淵の四季』を2年の歳月をかけてじっくり描き進めていったそうです。ロビーの奥には同じく淀川さんの筆による大作油絵『地蔵倉』も展示されていますよ。