地区作業

地区作業

冬期間深い雪に閉ざされる肘折では、11月の中旬に肘折地区を挙げての冬支度作業が行われます。肘折地区は隣組という住民組織が残っており、ひと組が9~10世帯の隣組が10組あり、この作業には全世帯からひとりずつ参加することになっています。この隣組ごとに作業箇所が分担され、地蔵倉の遊歩道整備、薬師神社や神明神社の雪囲い、上の湯や疝気湯の雪囲い、小松渕の整備など、毎年、担当箇所が持ち回りで替っていきます。そして長い冬が終わり、雪がようやく消えた5月の中旬、ゴールデンウィークが明けた週末には、雪囲いを外して春への準備をする作業が同じように行なわれます。神社の雪囲いを外し、地区作業遊歩道のガードレールやガードロープを設置して、お客さんが歩けるように整備をするのです。豪雪に対して地区民みんなで作業をすることで、地区のさまざまなインフラを守り、また人々のつながりを確認する場ともなっています。