お湯に感謝する『開湯祭』
お湯の神様に感謝し、肘折温泉を守ってきた先人達の偉業を讃える『開湯祭(かいとうさい)』は、湯守の里・肘折の団結を再確認する大切な行事。 1200年という長い年月を、無事に乗り越えてきた理由には、温泉の〈お湯〉が1番にあげられると人々は考えています。肘折の開湯伝説を著した『温泉の縁起』。祭では、そこに記された7月14日を〈開湯の日〉とし、これまでお湯に助けられ生きてきたことを感謝して、共同浴場・上の湯の男湯と女湯にそれぞれ奉られたお地蔵さまを、若衆が神輿に乗せて温泉街を練り歩きます。平成9年にはじまり、平成19年には開湯1200年を記念する大祭として盛大に催されました。この日は進学や就職で村を離れていた若者たちも帰省して祭に立ち合いました。平成にはじまり、これから後世に引き継がれていくあたらしいお祭です。