肘折の山菜はなぜ美味しいのか?
山菜好きで知られる山形の人々。とりわけ肘折温泉の周辺で採られた山菜が「美味しい」と評判なのは、この地特有の土壌に秘密があります。肘折温泉は『肘折カルデラ』と呼ばれる、1万年前の噴火によってできたすり鉢状の盆地の中にあり、その土壌は、降り積もった火山灰や、流れ出した溶岩が冷え固まって形成されています。さらにここは日本有数の『豪雪地帯』であることから、水がとても豊か。雪解けの水が火山灰によって綺麗にろ過され、清々しい栄養分となって山菜に染み込んでいきます。山菜は1日にぐんぐん成長し、ワラビなどは、大人の人差し指の太さになるから驚きです。また、山の広葉樹も木々も冷たい風を防ぎ、筋が少ない柔らかな山菜を育みます。肘折温泉では、この豊かな山の幸をたくさんの人に味わってもらうため、5月から6月にかけ『肘折温泉山菜の食まつり』を開催しています。