3代わたってのお付き合い

3代わたってのお付き合い

「またきたよぅ」「ただいまぁー」「元気かい?」。湯治場・肘折温泉の常連のお客さまは終始リラックスモード、まるで自分の親戚の家で過ごしているような気安さです。今も昔も、肘折温泉のお客さまのほとんどが農家。家族でお米づくりや果樹栽培に汗を流し、農閑期に湯治に通っています。お客さまにはそれぞれ贔屓の旅館があり、旅館との親しい付き合いは、親から子、子から孫へと代々受け継がれていきます。そして同時に、旅館を営む人々も、親から子、子から孫へと湯守の仕事を引き継いでいます。ここ肘折では〈3代にわたってのお付きあい〉はあたり前。その昔、ばあちゃんに抱かれて来た男の子が、自分の孫を連れてくることもここでは自然な風景です。通えば通うほど馴染んでいく肘折温泉。3代わたってのお付き合い家族みんなで泊まってみると、その良さがじんと染みてきます。