雪上運動会の名物種目『地面出し競争』
冬は積雪が4mに達する肘折温泉。日本有数の豪雪地帯で暮らしてきた人々は、雪と上手につきあいながら生きる術を知っています。雪下ろしや雪掻きといった重労働の気晴らしに、ときには雪を楽しむこんなイベントが― 肘折の冬の風物詩、その名も『雪上運動会』。もともとは閉校した肘折小中学校の行事で、クロスカントリースキーはもちろん、スノーダンプに人を乗せて走る競争や、固めた雪を積み上げて高さ競う競争、雪を掘り下げて土の地面に達する速度を競う珍種目『地面出し競争』など、普通の運動会ではあり得ない豪雪を活かした競技が楽しまれてきました。2008年、中学校の閉校にともない雪上運動会そのものは終了しましたが、2010年3月に地元の有志により『肘折地面出し競争』が復活。第1回は青年団チームが優勝し、たいへん盛り上がったそうです。