月山信仰を継ぐ肘折口

月山信仰を継ぐ肘折口

標高1984mの霊峰月山。肘折温泉はその北東の山懐に位置し、登山口のひとつ『肘折口』は、室町時代1390年に月山登拝道として開かれました。山岳信仰と深く結びつきのあるこの登山道は、1709年には2週間で12,115人が六根罪障と唱えながら白装束で登拝したという記録も残っており、肘折温泉は月山参拝者のみそぎの場として発展してきた歴史があります。肘折口へは肘折温泉から約4km。肘折口から月山頂上まで約16kmと月山の登山道としては最も長いルートですが、ほぼ中間地点である念仏ヶ原には避難小屋があり、雄大な月山の姿を臨むことができます。2011年度の大雪で立谷沢川にかかる清川橋が崩壊。2013年7月現在、水量が多い雪解けの時期や雨が降ったときは渡ることができない状態ですが、月山信仰を継ぐ肘折口月山と肘折を継ぐ登山道として、地元の人を中心に草刈りや整備が定期的に行われています。