『ひじおりの灯』の唄

『ひじおりの灯』の唄

お客さまと旅館の関係は、宿泊の歳月とともに親密さを増していきます。お客さまが帰られたあとも、お礼状や近況を添えた手紙などのやり取りが絶えません。常連のお客さまはもちろん、初めて宿泊したお客さまからのお礼状も嬉しいものです。大阪からお越しのお客さまから『優心の宿 観月』に届いたお礼状には、自作の唄が添えられていたそうです。「―外湯めぐりの 夕暮れを 仄かに照らす 灯篭絵/あと千年も このままに 人の心も このままに 灯し続けよう ひじおりの灯を-」。東北芸術工大学との共同プロジェクト『ひじおりの灯』。温泉街に連なるとうろう絵をご覧になったお客さまは、その慎ましくも純粋な情景に感化されて、この唄をつくったそうです。手紙には『ひじおりの灯』の唄「次に来るときはぜひ4~5日は宿泊したい」と、嬉しいコメントも添えられていたとか。