木村白峰の書

木村白峰の書

『優心の宿 観月』に宿泊した書家の木村白峰さんは、ゆったりとした肘折温泉の雰囲気を気に入り、その後、10年以上も通ってくれる常連客になりました。そして、肘折に来る度に「お礼に」といって、自作の書を贈ってくれるそうです。白峰さんの印象を、「どこか色気のあるおじいさんだったなぁ」と話してくれたのは、観月のご主人・柿崎操策さん。ロビーにある喫茶スペースには『喫茶去』という木村さんの書が飾られています。「これは〈お茶を召し上がれ〉という意味なのですよ」と柿崎さん。白峰さんのこの作品を見るたびに、一緒に酒を酌み交わした賑やかな夜、そして翌朝、必ずロビーでお茶を飲み、また取り留めない話をした時間を思い出すそうです。
木村白峰の書