15年も生きた金魚

15年も生きた金魚

お湯につかりながら水槽を泳ぐ金魚を眺められるお風呂… 湯宿『西本屋旅館』の名物・金魚風呂は、50年以上も西本屋に通っていた埼玉の常連客が、あるとき、ランチュウや東錦をお土産に持ってきてくれたのがはじまり。以来、金魚たちは湯船のそばですくすくと育ち、いつの間にか体長30cmにも成長していたとか。ご主人の西谷孝さんは「気付いた時には可笑しいくらいに大きく育っていて、びっくりしました」と愉快そうに当時を振り返ります。一般的に金魚の寿命は、長くて5年ですが、西本屋旅館の金魚たちは何と15年もの長寿を全うしました。さすが湯治場の金魚ですね。15年も生きた金魚旅館では現在も代替わりをしながら金魚を飼い続けています。温泉につかりながら眺める金魚のゆったりとした泳ぎは、湯の効能をさらにじんわり高めてくれるような気がして良いものです。