伝承野菜を守る『早坂充さん』
早坂充さんは迂回路の途中にある「早坂農園」を2001年から経営しています。春には天然のワラビやウド、ウルイといった山菜を販売し、6月中はワラビ取りを楽しむことができます。充さんは、ワラビ取りに来たお客さんと話をすることが楽しみだそうです。7月になると、大根や辛味大根の他、肘折大根や肘折カブの栽培が始まります。伝承野菜でもある肘折大根と肘折カブは、2003年に知人から種を分けてもらって栽培を始め、悪戦苦闘しならがも10年間守り続けています。直売所では大根の他にもアスパラガス、キャベツ、ニンジン、白菜、サラダカブなどの新鮮な野菜を販売しています。秋には舞茸やなめこを収穫して販売しており、なめこは肘折温泉名物の「なめこ・こけし祭り」でも使われています。これまでの12年間、毎年変わる自然との戦いに苦戦しているそうです。冬は雪下ろしをする職人さんのひとりでもあり、地面出し競争の名人としても有名です。