民俗学者の「赤坂憲雄先生」

民俗学者の『赤坂憲雄先生』

2007年から始まった『肘折温泉アートプロジェクト』。東北芸術工科大学の赤坂憲雄教授は、〈湯治文化〉と〈芸術/文芸〉を結ぶプロジェクトの発起人です。現在、赤坂先生は同大学東北文化研究センター所長を務め、『東北学』を提唱するアクティヴな民俗学者として有名です。赤坂先生はかつて、肘折温泉の『葉山館』で、はじめての著作『子守唄の誕生』(講談社新書)の執筆のため長期逗留していたそうです。当時を知る葉山館のご主人は「よく温泉街で湯治をしているおばあさんと楽しそうに話している先生を見かけたね」と教えてくれました。プロジェクトの根幹には赤坂先生が拓いてくれた民俗学者の「赤坂憲雄先生」肘折温泉の豊潤な民俗世界があります。その導きによって、今日では多くの学生たちやアーティストたちが肘折温泉を訪れ、様々な芸術作品をつくり、発表しています。