共同浴場『上の湯』

共同浴場『上の湯』

男湯と女湯のそれぞれにお地蔵様がいらっしゃる共同浴場「上の湯(かみのゆ)」は、建物の真後ろに源泉があり、古くから切り傷によく効く〈傷湯〉として、温泉客はもちろん、地元の人々からこよなく愛されてきました。肘折住民の多くが、自宅のお風呂ではなく『上の湯』を毎日利用しており、地元の交流サロンとしての役割も果たしています。近年、建物の老朽化が進んでいましたが、2007年に東北芸術工科大学建築・環境デザイン学科による改修工事がおこなわれ、ガラスを多用した明るく開放的な空間に生まれ変わっています。お地蔵様のあたたかい微笑みのもと、肘折に暮らす人々と湯治客が一緒に湯につかる『上の湯』。お湯の効能もさることながら、ここでのコミュニケーションは旅の情緒を共同浴場『上の湯』いっそう深めてくれるはず。宿泊客には無料入浴券が配られるので、ぜひ入浴してみてください。